1000文字以内で、推理小説を書いてください。壮大などんでん返しが後半にある、布石が散りばめられた冒頭部分を書いてください。舞台は冬山、墜落した飛行機の残骸に、生き残った数人の人間がいる。サバイバルをしなければならない状況なのに、主人公は不可解な死体が気にかかる。そこから紐解かれる、墜落事故と絡み合いそうで絡まない、悲劇的なストーリーをください。

凍てつく風が吹き荒れる冬山。機体の残骸が雪に埋もれ、異様な光景を作り出していた。数日前、この山に墜落した小型飛行機の生存者は、奇跡的に私を含めて5人。医者の私は、怪我人の応急処置をしながら、この極限状態を生き延びるための方法を模索していた。

しかし、私の心を捉えて離さないのは、墜落の衝撃で機外に放り出されたと思われる、若い女性の遺体だった。彼女はシートベルトをしていなかったのだろうか。それにしては、奇妙なことに、顔には苦悶の色はなく、穏やかな微笑みを浮かべているようだった。

「何か気になることでも?」

エンジニアの田中さんが、私の様子を窺うように声をかけてきた。彼は機械に強く、墜落機の残骸から何とか暖を取るための燃料を確保しようとしていた。

「ええ、少し。彼女の死に顔が、どうにも不自然で…」

田中さんは眉をひそめた。「こんな状況で、死に顔なんて気にする余裕があるのか?それよりも、生き残るために協力し合うべきだ」

彼の言う通りだ。しかし、私はどうしても彼女のことが引っかかった。彼女は誰なのか?なぜ、こんな山奥で命を落とさなければならなかったのか?

生存者の中には、他に、地元の猟師であるベテランの佐藤、会社の社長らしき落ち着き払った様子の山田、そして、怯えた表情を隠せない若い女性、鈴木がいた。

その夜、佐藤さんが言った。「この山は、昔から遭難者が多い。特に冬は、魔物が棲んでいると言われているんだ」

冗談めかした口調だったが、彼の目は真剣だった。私は、遭難者の遺体を探すために、この山に来たことがあるという鈴木さんの言葉を思い出した。彼女は何かを知っているのかもしれない。

翌日、私は意を決して、女性の遺体について調べてみることにした。彼女の持ち物を調べると、古びた日記帳が見つかった。ページをめくると、乱れた文字で、ある男の名前が繰り返し書かれていた。

「…まさか」

私は、墜落原因とは別の、恐ろしい事実に気づき始めていた。

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